クラリセージがどんな香りかわかりやすく解説！

この記事では、クラリセージとは何か、またクラリセージの香りについてカンタンに解説します。

結論から言うと、クラリセージは「マスカット様の甘い香り、ラベンダーのようなフローラル様、ハーバルな香り」がします。

3分程度で読めるので、クラリセージについて知りたい方はぜひ最後までお読みください。

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クラリセージとは？

原料植物名	クラリセージ
別名	オニサルビア
科名	シソ科
学名	Salvia sclarea
主な産地	ハンガリー、フランス、ブルガリア、ロシア
主な抽出部位	花
抽出方法	水蒸気蒸留
成分例	酢酸リナリル、リナロール、スクラレオール

クラリセージ（clary sage）は、地中海沿岸原産のシソ科アキギリ属の2年草の植物。

成長すると1mくらいまで育ちます。

「クラリ」の名前の由来は、「clarus（明るい）」。

クラリセージの種子を煎じた液を目に付けるとよく見えるようになる（Eye bright）という民間療法に因んでいます（決してマネしないでください）。

クラリセージの精油は、幸福感や陶酔効果があり、宗教儀式の前のハーブティーとしても飲まれていました（※2）。

アロマテラピー検定1級の香りテストでも出題される精油なので、チェックしておきたいですね。

クラリセージはどんな香り？

「クラリセージ」は、やや甘いハーバルな香りがします。

また、マスカットに似た香りもするから「マスカットセージ」と呼ばれることがあります。

また、ダージリンティーのような紅茶っぽさも感じられ、香りに奥行きがあると思います。

クラリセージの独特な甘い香りは「スクラレオール」というジテルペンの香気成分が関係しています。

スクラレオールは、女性ホルモンのエストロゲンと化学構造が似ていることから、女性特有の体調不全を緩和する働きがあるとされています（※2）。

香りは比較的強めなので取り扱いに注意が必要です。

クラリセージは、フローラル様の香気成分「リナロール（Linalool）」も多く含まれています。

ちなみに、シャインマスカットの香りに寄与する成分は「リナロール」であることが農研機構果樹研究所によって報告されています（※4）

なので、スクラレオールだけではなく、リナロールもクラリセージのマスカット香に寄与していると考えられます。

クラリセージはアロマテラピーではもちろん、ジンやワイン、リキュールなどのお酒の香りつけにも使用されます。

参考文献

1. アロマテラピー検定公式テキスト1級・2級 2020年6月改訂版,公益社団法人日本アロマ環境協会
2. ビジュアルガイド精油の化学 イラストで学ぶエッセンシャルオイルのサイエンス,長島 司,2012初版,フレグランスジャーナル社
3. Seol, G. H., Lee, Y. H., Kang, P., You, J. H., Park, M., & Min, S. S. (2013). Randomized controlled trial for Salvia sclarea or Lavandula angustifolia: differential effects on blood pressure in female patients with urinary incontinence undergoing urodynamic examination. The journal of alternative and complementary medicine, 19(7), 664-670.
4. Matsumoto, H., & Ikoma, Y. (2016). Effect of postharvest temperature on the muscat flavor and aroma volatile content in the berries of ‘Shine Muscat’(Vitis labruscana Baily× V. vinifera L.). Postharvest Biology and Technology, 112, 256-265.