サンダルウッドがどんな香りかわかりやすく解説！

この記事では、サンダルウッドとは何か、またサンダルウッドの香りについてわかりやすく解説します。

結論から言うと、サンダルウッドは「ウッディでマイルドな甘さを持ち、バルサム様の神聖な香り」がします。

3分程度で読めるので、サンダルウッドについて知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。

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サンダルウッドとは？

原料植物名	インディアンサンダルウッド、オーストラリアンサンダルウッド
別名	ビャクダン（白檀）
科名	ビャクダン科
学名	インディアンサンダルウッド：Santalum album L. オーストラリアンサンダルウッド：Santalum spicatum (R.Br.)
主な産地	インディアンサンダルウッド：インド、インドネシア、スリランカ、ジャワ、チモール オーストラリアンサンダルウッド：オーストラリア
主な抽出部位	心材
抽出方法	水蒸気蒸留法
成分例	インディアンサンダルウッド：α-サンタロール、β-サンタロール、サンタレン オーストラリアンサンダルウッド：α-サンタロール、β-サンタロール、α-ビサボロール

サンダルウッド（Sandalwood）は、ビャクダン科の半寄生植物。

樹高は約10m程度にまで成長します。

一般的にサンダルウッドと言えば、東インドのマイソール地方に生育するものを指すことが多いです。

しかし、ほかにもオーストラリアンサンダルウッドが有名で、インディアンサンダルウッドとはやや香りが異なることが知られています。

さらにサンダルウッドは宗教とも深い結びつきがあり、約4,000年前からヒンズー教の儀式で利用されてきました（※3）。

ほかにもミイラの調合の原料や、インド人の額につける「ティラカ」と呼ばれる装飾品などにも使われました。

昔は死体の火葬にも大量に使われ、一時サンダルウッドが激減したようです（現在では、政府が厳しく管理するようになり、以前のような大量消費はなされていません）。

サンダルウッドは水蒸気蒸留で原料を40~70時間抽出することで、無色透明からやや黄色の粘性のある液体（精油）が得られます（※2）。

サンダルウッドはどんな香り？

「サンダルウッド」は、ウッディでマイルドな甘い香りがします。

甘いと言っても、砂糖のような甘さというよりは、「ミルキーでラクトン様な甘さ」を感じさせます。

ほかにも、ウイスキーなどの樽香で感じるような「メロウな甘さ」も感じられます。

サンダルウッドは、インドを起源としていることもあってか、どこかエキゾチックな香りがします。

ちなみにサンダルウッドは、特に幹の中心や根の周りの香りが強いと言われており、皮を剥いでチップにして何時間も水蒸気蒸留をして精油を取ります。

サンダルウッドの香りを嗅ぐと、メンタルを落ち着かせ、高ぶった気持ちを抑えてくれます。

何かと忙しい現代人…日常でちょっとイラっとしてしまうこともありますよね。

サンダルウッドは、香水のラストノート（ベースノート、ドライダウン）でもよく見かけるはずです。

ここまでの解説を読めば、どんな香りか何となくイメージできると思います。

ぜひ、サンダルウッドの肌になじむような心地よい香りを感じてみてくださいね。

できれば、天然100%のサンダルウッド精油（エッセンシャルオイル）を嗅いで、サンダルウッド本来の香りを楽しんでみてください。

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参考文献

1. アロマテラピー検定公式テキスト1級・2級 2020年6月改訂版,公益社団法人日本アロマ環境協会
2. 長島 司（2012）. ビジュアルガイド精油の化学 イラストで学ぶエッセンシャルオイルのサイエンス, フレグランスジャーナル社
3. フレディ・ゴズラン, グザビエ・フェルナンデス, 前田久仁子（訳）（2013）. 調香師が語る香料植物の図鑑, 原書房